FOMCの早期テーパリング示唆で金融市場は軟調、ビットコインのデッドクロス迫る中

仮想通貨



2021-06-17 12:08:39

ビットコイン相場と金融マーケット

米国の金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、米経済回復を背景に「量的緩和の縮小(テーパリング)」について議論を始めることを明らかにした。

金融引き締め(利上げ)の開始時期の議論については「現時点では、極めて時期尚早」と改めて述べたが、FRBによる金利予測分布図(ドットチャート)の予想中央値では、「2023年末までに2回の利上げを見込んでいる」ことを示した。市場もある程度織り込んでいたことではあるが、従来よりも約1年前倒しされたことになる。

米金融当局は、過去の教訓から軟着陸を図ってはいるものの、過去類を見ない規模で行った金融政策の正常化は今後避けて通れぬ道であり、今回は議論を始める時期を示唆したに過ぎない。毎月発表される米雇用統計や消費者物価指数(CPI)の動向を含め、要人発言や経済指標など、ふとした弾みで金融市場が動揺するような不安定な情勢は、今後も長引くことが想定される。

FOMCを受けて米長期金利が上昇し、ダウ平均は前日比0.77%安の265ドル安に。東京株式市場では、日経平均株価は前場時点で前日比1.31%安の384円下落した。

15日までに回復基調にあったビットコインなど仮想通貨市場も上昇を一服すると、FOMCへの警戒感などから昨日より反落。16日3時頃に直近高値の41,322ドルを付ける場面もあったが、41,000ドル付近では上値の重さが目立つ格好に。17日8時頃にかけて38,100ドルまで値を下げ、その後やや持ち直している。

TradingView BTC / USDデイリーフットボール

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