メキシコ当局「金融機関が仮想通貨を取り扱うことは禁止されている」

仮想通貨



2021-06-29 09:55:03

仮想通貨に関する共同声明

メキシコ当局は28日に共同声明を発表し、現行の金融システムでは、同国の金融機関が暗号資産(仮想通貨)を取り扱うことを禁止していると伝えた。

メキシコの規制下では、仮想通貨は法定通貨ではなく、通貨としても認められていないと説明。今回の共同声明の背景には、ビットコイン(BTC)強気派で、メキシコ第3位の富豪リカルド・サリナス(Ricardo Salinas Pliego)氏のコメントがあるとの見方が出ている。

過去数日間、周りに多くの関心がありました #cryptocurrencies

このリリースでは @Hacienda_Mexico@Banxico Y @cnbvmx 私たちはこれに関する制度的立場を支持します。 pic.twitter.com/Zasd01lIxS

-アルトゥーロエレーラグティエレス(@ArturoHerrera_G) 2021年6月28日

サリナス氏は金融サービス等を提供する複合企業グループ「Grupo Salinas」の創業者兼会長。27日に公開された動画では、「30年後の未来に持っていく財産は、ビットコイン一択だ」と発言し注目を集めた。その動画をツイートした米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー最高経営責任者(CEO)に対し、サリナス氏は「私と私の銀行は、ビットコインを受け入れるメキシコ初の銀行となるよう取り組んでいる」とコメントしている。

関連:メキシコ3位の大富豪「30年後の未来に持っていく財産は、ビットコイン一択」

またメキシコは、エルサルバドル以外で、政治家らが仮想通貨への支持を表明している国の1つとしても知られている。

エルサルバドル

中米の国エルサルバドルは6月9日、世界で初めてビットコインを法定通貨とするビットコイン法(Ley Bitcoin)を可決。既存の法定通貨である米ドルとともに、ビットコインを法定通貨として採用することになっている。

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