2021-07-14 12:03:03
ビットコイン相場と金融マーケット
14日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は、前日比-2.03%の359万円(32,450ドル)と続落した。
ビットコインが下落した際のアルト市場の軟調さが際立つ展開に。イーサリアム(ETH)が前日比-5.6%となったほか、バイナンスコイン(BNB)が-4.9%、ドージコイン(DOGE)が-5.48%となった。
時価総額TOP10以下では、イーサリアムクラシックとステラが2桁の下落率となった。一方、NFT売買で隆盛を極めるブロックチェーンゲームのAxie Infinity(AXS)は、前日比+9.94%と逆行高となるなど異彩を放っている。
市場の不確実性
昨今の市場の不確実性の背景にあるのは、中国規制(マイナー情勢)と最大手取引所バイナンスに関する規制動向だ。
前者は、中国共産党100周年を終えたこともあり、すでに織り込んでいるとの見方も少なくない。
海外に分散した中国主力マイナー(採掘業者)の総ハッシュレート(採掘能力)は、月初の歴史的な「難易度調整」を経て回復基調にあり、ビットコインのアクティブマイナーの総ネットポジションは再成長している。
これは、稼働停止に陥ったオフラインマイナーによる売り圧力を相殺するのに十分な規模で、BTCの保有を増やしていることを意味する。
一方、後者のバイナンス情勢について、先行き不透明感が強まりつつあることは否めない。
直近では、日本をはじめ、英国、シンガポール、ケイマン諸島の金融庁(規制当局)から矢継ぎ早に警告・及び規制をかけられており、カナダ・オンタリオ州の規制当局はサービス撤回措置を講じるなど深刻な情勢だ。
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