2021-04-09 06:00:00
米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻に端を発する巨額損失問題は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物プレミアムにある程度の影響を与えた可能性がある。
アルケゴスは100億ドルを超える資産を運用するファミリーオフィス。大手金融機関からの借り入れでボジションを500億ドル〜800億ドルまで膨らませたが、結果的に金融機関に数十億ドル規模の損失をもたらすこととなった。
クレディ・スイスは50億ドル近い損失を被り、投資銀行部門の責任者が辞職に追い込まれた。野村ホールディングスも約20億ドルの損失を計上したと伝えられている。
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先物プレミアムの動き
CMEは伝統的な金融プレーヤーにビットコイン先物を提供しており、CME先物プレミアム(先物価格と現物価格の差)に見られたように、アルケゴスの破綻から多少の影響を受けた可能性がある。
だが、CMEの先物プレミアムは、バイナンス(Binance)やデリビット(Deribit)、FTX、オーケーエックス(OKEx)などの個人投資家向け取引所の先物プレミアムと比べると動きは遅れている。
トップレベルの暗号資産投資家によると、この違いはウォール街のデレバレッジ(レバレッジ取引の解消:リスク回避のためポジションを逆の売買で解消すること)を反映している可能性があるという。
「伝統的な金融分野では、あらゆるところでデレバレッジが行われている。CMEは主に大手ヘッジファンドや大手投資信託にサービスを提供しており、(伝統的な市場では)プライムブローカーや取引所に対する規制によって、レバレッジは以前よりも小さくなっている」と暗号資産投資会社Arca…
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