2021-08-23 12:16:38
ビットコイン相場と金融マーケット
週明け23日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比+1.58%の544万円(50,118ドル)と続伸した。週足は、これで5連続陽線。
オプション市場でも意識されていた心理的節目であり、レジスタンスライン(上値抵抗線)の5万ドルを打開した。決して一本調子ではなく、短期的な調整局面にて売り圧力を吸収しながら高値・安値ともに切り上げるN波動で上昇していることから、過熱感は抑え気味と言える。
また、今年5月〜7月まで悪材料が相次ぎ、足元の売り圧力が最大化する中で「ベア相場」からのトレンド転換であるため、デリバティブ市場の「Funding Rate(資金調達率)」も控えめだ。
一方、主要仮想通貨取引所の先物OI(未決済建玉)は、過去30日間で220億ドルから370億ドルまで急増した。行き過ぎた過熱相場でOIが溜まっていくと、乱高下リスクは上昇し得る。
Bybtのデータによると、cryptofuturesの建玉は先月22bから37bに急上昇しました。 ETHの増加はBTCの増加よりも大きいです。 市場のボラティリティが高まる可能性があります。 pic.twitter.com/v6UO5qAPcF
-ウーブロックチェーン(@WuBlockchain) 2021年8月22日
相場の過熱感を推し量る指標として機能する仮想通貨市場の「Fear&Greed Index」は、23日時点で「Extreme Greed(過度の欲望)」を示す79に達した。
年初来安値28,000ドルの底割れ懸念が強まっていた1ヶ月前は、「Extreme Fear(過度の恐怖)」を示す22未満を推移するなど”総悲観”だったが、わずか1ヶ月で相場環境は大きく好転した。仮想通貨相場にとって、個人投資家のセンチメント(市場心理)改善はポジティブだと評価できるが、一部アルトの過熱シグナルは懸念点か。
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