2021-09-16 10:05:07
USDTの裏付け資産
暗号資産(仮想通貨)ステーブルコイン「USDT」を発行するテザー社は、USDTの裏付け資産に、中国不動産大手「Evergrande(中国恒大集団)」が発行するコマーシャルペーパーや他の有価証券は含まれていないと明かした。
中国恒大集団は現在、デフォルト(債務不履行)の可能性があると報じられている。テザー社は8月にUSDTの裏付け資産を公開した際、628億ドル(約7兆円)の準備資産の85%が「現金及び現金同等物、その他の短期預金、コマーシャルペーパー」で保有されていると発表していた。今回の説明で、投資家らの懸念を払拭する狙いがある。
コマーシャルペーパーとは
企業が短期で資金調達するために発行する無担保の約束手形のこと。社債に似ているが、通常、社債の償還期間は1年以上なのに対し、コマーシャルペーパーは1年未満である。金利は発行する企業の信用力で決まるとされる。
▶️仮想通貨用語集
今回の内容はCoinPostの提携メディアThe Blockなど、テザー社の担当者の説明を入手した複数の海外メディアが報じた。テザー社が8月に公開したUSDTの裏付け資産は、6月30日時点の内訳。上述した「現金及び現金同等物、その他の短期預金、コマーシャルペーパー」の裏付け資産の内、最も多い58%が「コマーシャルペーパーおよび譲渡性預金証書」だとしている。
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