2021-09-24 12:10:08
ビットコイン相場と金融マーケット
24日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比+2.3%の491万円(44,510ドル)と反発した。
中国不動産大手、恒大グループの債務不履行(デフォルト)危機への懸念が一時後退し、投資家のリスク選好姿勢が強まった。東京株式市場では、急落の反動もあり日経平均株価が前営業日比一時+600円を超える大幅反発を見せた。
ただし、負債総額3000億ドル(約33兆円)規模まで膨れ上がっているとされる、恒大グループの経営破綻リスクは解消したわけではない。
今回は、期日の迫った「人民元建て債」の利払いを履行したに過ぎず、「米ドル建て債」の利払いなど大量の債務期日に対する支払いや資金繰りの目処は立っていない。同国内で過熱していた不動産バブルを懸念し締め付けを強化する中国政府は、経営破綻に備える動きを見せるも恒大グループの救済措置に踏み切ることには消極的とされ、金融不安は依然として燻っていると言えそうだ。
相場全体が疑心暗鬼にある中、ビットコイン市場では、43,000ドルのサポートライン(下値支持線)を足場にできるかどうかが目下の焦点か。売り込まれてたアルトコインも全体的に買い戻しが入った。
Twitterのビットコイン(BTC)投げ銭機能の搭載も好感されたものとみられる。
なお、デリバティブ(金融派生商品)市場では、9月以降の2度にわたる相場暴落に伴い、過剰なレバレッジを積んだOI(未決済建玉)の大半がすでに整理されたほか、Funding Rate(資金調達率)が再びマイナス圏に転じるなど過熱感がリセットされたことで、需給面は良化している。
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