2021-10-08 10:53:40
暗号資産(仮想通貨)マーケットは、まだイヌをテーマにしたミームコインに飽きてはいなかった。
「ドージキラー」を自称する「柴犬コイン(SHIB)」は、CoinGeckoのデータによると、1週間で約400%上昇し、時価総額でみると13位となった。
なぜ柴犬コインは上昇したのか? なぜ今なのか?──数千もの暗号資産の中の1つのコインの、一見奇妙な値動きに一部の暗号資産トレーダーは頭を悩ませている。
「これが暗号資産と言えるでしょう。マーケットがリスクオンになると、ミームコインが上昇する傾向がある」と暗号資産分析会社デルファイ・デジタル(Delphi Digital)のアシュワス・バラクリシュナン(Ashwath Balakrishnan)氏は述べた。
米EV大手テスラのイーロン・マスクCEOが価格を吊り上げたのではないかという説が有力だが、ブロックチェーンデータを見ると、今回の突然の上昇は、大口保有者、いわゆる「クジラ」の動きが引き起こし、「柴犬アーミー(SHIBArmy)」と呼ばれる個人投資家が続いたようだ。
関連記事:“ドージキラー”の異名を持つSHIBコイン、中国で人気沸騰
SHIBクジラの動き
ブロックチェーンデータ会社Santimentによると、価格上昇とともに100万ドル以上の取引数が劇的に増えているという。
また、ウォレットを追跡しているTwitterアカウントは、価格が急騰する数日前の9月30日、6兆を超える柴犬コインを購入したクジラの動きを捉えた。
柴犬コインが急騰──クジラを個人投資家が追った?