2021-10-11 08:40:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
じりじり高値更新
週末のBTC相場は高値圏でのもみ合い。金曜日に戻り高値を更新、56,000ドル(約630万円)台にワンタッチ、今朝方は56,000ドル台半ばまで値を伸ばすなど、順調に高値を切り上げている。BTCは週央に55,000ドル(約615万円)台に乗せたが、中国のマイナーなどが市場に戻ってくる国慶節明けや米雇用統計への警戒感もあり金曜日にかけて53,000ドル(約595万円)台に値を落としていた。その後米与野党が債務上限問題で妥協に至ったことで下げ止まり、午後には56,000ドル台に上昇したが、Binanceの南アフリカ撤退の報もあり上値を抑えられた。注目の米雇用統計はやや弱めだったが年内テーパリング可否の決定打とならず方向感が出ずにいると、バイデン政権が他省庁による暗号資産監督体制整備に関する大統領令を検討しているとの報道を受け53,000ドル台に下落した。しかしBlockFiがCME先物ベースのETFを申請かとの報を受け下げ止まると、出遅れていたXRPが1.05-1.1ドルのレンジを上抜け1.2ドル台に上昇、BTCも56,000ドル台を回復。今朝方は56,000ドル台半ばに上値を伸ばしている。