マウントゴックスの再生計画案、可決 弁済に向けて前進

仮想通貨



2021-10-21 13:29:45

民事再生認可、弁済手続きへ

2014年に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(株式会社MTGOX)の管財人は20日、同取引所の再生計画案が認可されたことを発表。債権者への弁済に向かって一歩前進した。

東京を拠点として、仮想通貨黎明期に運営されていたマウントゴックスは、ビットコイン(BTC)の大規模流出により経営破綻。その後、破産手続きを進めていたが、一部の債権者が民事再生の適用を求め、2018年からその手続きが進められていた。

破産手続きの場合には、マウントゴックスに残存するビットコインなど仮想通貨が2014年当時の価格で評価されることになり、弁済金額の上で大きな差が生じるため、民事再生が求められていた形である。

2020年時点で債権者に送られた書簡では、民事再生の場合、2018年に民事再生手続きが開始された時の価格(ビットコインの場合は、約7,000ドル)で換算される可能性があると言及されていた。

20年12月には、管財人を務める小林信明弁護士が「再生計画案」を東京地方裁判所に提出。今回、投票した債権者数の99%という多数が、この再生計画に賛成し、東京地裁もこれを認可した格好だ。

マウントゴックスとは

東京都に拠点を構えるビットコイン交換所である。当初、ジェド・マケーレブによって人気カードゲームであるマジック:ザ・ギャザリングのトレーディングカードを売買するオンライン交換所として開設され、社名の由来はMagic: The Gathering Online eXchangeを略したものである。過去、サーバーが何者かによってハッキングされ、ビットコイン(BTC)と預かり金が大量流出してしまった事件は有名である。

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