FATF、仮想通貨ガイダンスの最終版を公開

仮想通貨



2021-10-29 11:00:56

仮想通貨ガイダンスの最終版を公開

金融活動作業部会(FATF)は28日、暗号資産(仮想通貨)などのバーチャルアセット(VA)およびサービスプロバイダー(VASP)に対するガイダンスの最終版を公開した。

最近人気の高まりを見せるNFT(非代替性トークン)はバーチャルアセットに該当するのか、またDeFi(分散型金融)のプロジェクトはサービスプロバイダーに該当するかにも言及している。

FATFとは

「Financial Action Task Force」の略で、マネーロンダリング対策(AML)やテロ資金供与対策(CFT)を監督する国際的な組織のこと。提示するルールや勧告自体に法的拘束力はないが、加盟国に対して審査を実施し、AMLやCFTにおける非協力国リストを公開するため、大きな影響力を持っている。

▶️仮想通貨用語集

今回公開されたガイダンスは、2019年に発表した内容の修正版。パブリックコメントの受付などを経て、ガイダンスの最終決定版を28日に発表することは予告されていた。

FATFは今年3月にガイダンスの修正案を公開していたが、パブリックコメントの受付中に、仮想通貨業界から「プライバシーやイノベーションの面で問題がある」との指摘が相次いだ。特にサービスプロバイダーの定義を拡大し、DeFiの参加者にまで監視義務を課す点や、サービスプロバイダーによる非ホスト型ウォレットへのサポート制限などの提案を含んでいたことが問題視されている。

関連:FATF、改訂版の仮想通貨ガイダンスを来週公開予定

FATFは、今回公開したガイダンスの最終版には、以下の6つの重要な内容に特化した更新が含まれているとした。

バーチャルアセットとサービスプロバイダーの定義
FATFのルールがステーブルコインにどう適用されるか
… .

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