元ソース<強気相場でもボラティリティが低い2021年のビットコイン、その意味は?
2021-11-05 06:30:00
ビットコインの2021年の2回の強気相場は、以前の年とは違っている。大きな違いはインプライド・ボラティリティが低下していることだ。
暗号資産(仮想通貨)の価格変動に対する市場の予想を表すインプライド・ボラティリティは、ビットコインが4月に史上最高値を記録したときも、10月に史上最高値を更新したときも上昇せず、ビットコインが投資資産として、より成熟している可能性を示している。
ビットコインの3カ月インプライド・ボラティリティ(出典:CoinDesk/Skew)
上昇しないインプライド・ボラティリティ
2021年以前、ビットコインの3カ月インプライド・ボラティリティ(IV)──3カ月後の価格についての投資家の予想──は、データ会社スキュー(Skew)によると、強気と弱気の両方の局面で上昇していた。しかし今年、上昇したのは5月に相場が下落したときのみだ。
「インプライド・ボラティリティ(IV)は、将来、何が起こるかわからないときに上昇する傾向がある」と機関投資家に特化した店頭取引(OTC)デスク、パラダイム(Paradigm)のパトリック・チュー(Patrick Chu)氏は述べた。IVの上昇は「ワオ!どこまで高くなるんだ?」というような市場の姿勢を反映している。
この変化は、ビットコインのリアライズド・ボラティリティの低さ、つまりすでに起きているビットコインのボラティリティとも一致しているとチュー氏は付け加えた。
強気相場でもボラティリティが低い2021年のビットコイン、その意味は?