労働者の給与で仮想通貨支払いを可能にする法案、ブラジルで提出事例

仮想通貨



2021-11-08 09:51:52

労働者が仮想通貨で給与を受け取れる法案

ブラジル連邦政府の副大臣で下院議員のLuizão Goulart氏は、公共部門と民間部門の労働者について、ビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)で給与を支払うことを可能にする法案を提出した。

法案は「労働者の報酬の一部を、任意の方法で、仮想通貨により支払うことを可能」とするもの。あくまで労働者が自由に選択できることを強調している。

仮想通貨による給与支払いは「労働者と雇用者の間の相互の合意」により行われるものであり、仮想通貨が占める割合についても、雇用者側の「強制は一切禁止」で、労働者が選択できるようにすると規定した。

ブラジルは2億人以上の人口を抱えている。もし仮に、この法案が可決された場合には、大きな国家的動きとなりそうだ。

仮想通貨の将来に期待

Goulart議員は、仮想通貨は「非中央集権的」なシステムを採用しており、「中央に存在する一人の人物や一つの団体」によってコントロールされないものであると紹介。

法案の意義について「現在のお金が持っている課題について政府や地方自治体が、解決のために協力すること」、「一般的な給与支払い方法に代替手段を提供すること」、「将来の巨大な経済市場に参与すること」を挙げている。

さらに、仮想通貨には大きな将来性があるとして、最近のニュースも取り上げた。米国のFrancis Suarezマイアミ市長、Eric Adams次期ニューヨーク市長らが、ビットコインで給与を受け取ることを宣言した事例にも触れている。

民間の事例としては、米NFL(プロアメリカンフットボールリーグ)のAaron Rodgers選手が、年俸の一部をビットコインで受け取ると発表したニュースも引用した。

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