2021-11-13 13:45:49
USDTのクジラ
海外仮想通貨メディアProtosは10日、テザー社が発行する米ドルのステーブルコインUSDTの送金先を調査し分類したレポートを発表した。
Protosは最も普及しているステーブルコイン市場の実態を明らかにするため、2014年の創設から2021年10月末までの7年間にわたり、誰がUSDTを購入しているのかについて、数ヶ月をかけて大規模な調査を行なったという。
Protosは、テザー社から直接送金されたUSDTの送付先のブロックチェーンアドレスを分析し、特定の事業体にリンクさせるという手法をとった。その結果、テザー社は1,085億ドル(約12兆3,590億円)相当のUSDTを発行し、327億ドル(約3兆7,250億円)相当のUSDTを受け取ったが、その大半はマーケットメーカーおよび流動性プロバイダーに直接送金していたことがわかった。
マーケットメーカーはUSDT全発行量の89.2%、ファンド・企業は8.5%、そして個人トレーダーは2.3%を取得していた。
なお、レポートでは1億ドル(114億円)以上のロットでUSDTを取得した事業体をマーケットメーカー、1,000万ドルから1億ドル(11.4億円〜114億円)の取引を行う企業をファンド・企業と定義している。それ以下は個人トレーダーと分類した。
大口顧客:マーケットメーカー
USDT市場を席巻している「クジラ」は、Alameda ResearchとCumberland Globalの2社で、両社が取得したUSDTの合計は全体の約55%に相当する603億ドル(約6.87兆円)だった。その71%に当たる492億ドル(約5.6兆円)はこの1年間に取得されたもので、この間に発行されたUSDTの約60%に相当するという。
クジラとは
クジラとは、仮想通貨の大口保有者のこと。
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仮想通貨取引所FTXの親会社であるAlameda…
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