DeFi(分散型金融)の詐欺や盗難損失額、2021年は1兆円規模に Ellipticレポート

仮想通貨



2021-11-22 14:32:13

2021年はこれまでに1兆円の損失

暗号資産(仮想通貨)データ分析企業Ellipticは18日、DeFi(分散型金融)の状況についてレポートを発表。DeFiへの資本流入が加速する中、盗難や詐欺によりユーザーが損失を被ることも増えており、2021年にはこれまで105億ドル(約1兆円)の損失が記録されていると報告した。

レポートによると、DeFiに預けられた資産総額は、過去1年間で17倍以上増加し、2,470億ドル(約28兆円)に達した。これに伴い、2020年には15億ドル(約1,700億円)だった損失額も、今年はすでにその7倍程度になっているという。Ellipticは次のように説明した。

DeFiの強みであるオープン性と革新性は、同時に新たなリスクももたらしている。基盤となる技術が、まだ比較的未成熟であることから、ハッカーがユーザーの資金を盗める場合がある。また、DeFiの流動性プールは、犯罪者が犯罪収益の資金洗浄を行うことを可能にしている。

DeFiとは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。

▶️仮想通貨用語集

Ellipticは、盗難による損失を二種類に分けた。まず、資産が盗まれたことでユーザーが被る直接的な損失だ。さらに、盗難が行われたことで、その資産の市場価値が下がることによってプロトコルが間接的に被る損失がある。

DeFi(分散型金融)の詐欺や盗難損失額、2021年は1兆円規模に Ellipticレポート

DeFi(分散型金融)の詐欺や盗難損失額、2021年は1兆円規模に Ellipticレポート

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