豪州大手退職基金、仮想通貨投資を検討

仮想通貨



2021-11-25 08:30:15

5.4兆円の退職基金

オーストラリアの大手退職基金Rest Superは、暗号資産(仮想通貨)セクターへの投資を検討しているようだ。

Rest Superは5.4兆円超の資産を運用、オーストラリアで180万の会員を抱えている年金基金だ。

23日に行われた年度会議で、Rest SuperのAndrew Lill最高投資責任者は仮想通貨関連の投資について、「インフレが高まる時代において、仮想通貨・ブロックチェーン技術は投資のポテンシャルを持っていると考えている」、「ボラティリティが高い投資であるため、ポートフォリオの分散化として小規模の投資から始まるだろう」と話した。

実際、近いうちに投資を実行するという段階ではなく、リサーチを行い、規制や安全性の面で実行可能性を探っていると代表者はステイトメントで説明したという。

豪州の退職年金基金は仮想通貨投資に関しては賛否両論のようだ。先日、同国最大手の年金基金「AustralianSuper」のCEOは仮想通貨投資の可能性を否定した。一方、5番目大手のQueensland Investment Corporationは10月に、今後仮想通貨に投資する可能性があると明かした。

なお、米国では9月にバージニア州の2つの大手公的年金基金がエクスポージャー増加を計画していると発表し、10月にはカナダで2番目の大手の年金基金CDPQが仮想通貨レンディング企業Celsius Networkの460億円の調達ラウンドを主導した事例もある。

年金基金とは

年金基金(ペンションファンド)とは、雇用主と従業員から集められた資金を運用する退職年金プランだ。

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