米SEC、8億円以上のICO詐欺で容疑者を起訴

仮想通貨



2021-12-03 11:55:48

2件の仮想通貨詐欺で8億円以上を詐取か

米証券取引委員会(SEC)は2日、2つの暗号資産(仮想通貨)詐欺により、数百人の投資家から700万ドル(約8億円)以上を詐取した容疑で、ラトビア国籍の人物を起訴した。

SECによると、このIvars Auzins容疑者は、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)および仮想通貨のクラウドマイニングプログラムと称した、未登録のデジタル資産証券を販売し、米国および海外の投資家を騙していたという。

ICOとは

「Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開」のことで、企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨トークンを発行・販売し、資金調達する行為を指す。ハイリスクハイリターンで投機的側面が強い反面、各国の法整備が追い付いていないことで、詐欺まがいのICOが横行するなど問題点も多く、国際的な規制強化が協調路線にある。

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架空プロジェクト

SECの訴状は、1つ目の詐欺について、2018年1月から3月にかけて行われたものだったと説明。Auzins容疑者は、「マルチカレンシーデビットカードプラットフォーム」を標榜する「Denaro」というプロジェクトのICOを行い、未登録の仮想通貨を不正に販売した。

Denaroは、ユーザーがデジタル資産をウォレットに保管し、クレジットカード発行会社が提供するデビットカードのように使用できると偽っていたが、実際には、カード発行会社との関係を含め、製品やサービスはすべて架空のものであったという。

少なくとも25人の米国の投資家がDenaroのICOに参加している。額などについて真偽のほどは不明だが、DenaroはICO後、そのウェブサイトで、ビットコイン(BTC)



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