2021-12-09 11:40:11
イオスのガバナンス投票
暗号資産(仮想通貨)イオス(EOS)のコミュニティは、イオスの開発企業Block.oneへの資金配分を止めることを決定した。
コミュニティはこれまで、同社のイオスへの関わり方に不満を持っていたという。開発されたアプリが、実際はイオスのパブリックブロックチェーン上で稼働してなかった事例も確認。今後6年から7年かけて、6,700万EOS(280億円相当)がBlock.oneに配分される計画だったが、それを停止することを投票で決定した。
EOSは中国版イーサリアム(ETH)とも呼ばれ、基盤となるブロックチェーンはスマートコントラクト機能を搭載している。2017年設立のBlock.oneは開発したイオスを、同年6月から約1年間に渡って実施したICO(イニシャル・コイン・オファリング)で販売。その際、41億ドル相当(約4,400億円)の資金調達に成功した。
一方で、米証券取引委員会(SEC)から、このICOが未登録有価証券の販売にあたると指摘され、和解した事例も確認されている。
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ICOとは
企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨を発行・販売し、資金調達する行為を指す。
▶️仮想通貨用語集
イオスのネットワークには「ブロック・プロデューサー」という役割がある。おおまかにはビットコインの(BTC)のマイナーのような存在だ。ブロック・プロデューサーには投票で21のノードが選出され、ガバナンスの投票に参加する仕組み。今回はこのガバナンス投票でBlock.oneへのイオスの提供を停止することを決定した。
Block.oneはイオスブロックチェーンの開発・発展をサポートする見返りとして、10年間で合計1億EOS(420億円相当)を受け取る計画になっていたという。
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