2022-01-15 10:30:26
犯罪集団「REvil」を捜索
ロシアの連邦保安庁(FSB)は14日、サイバー犯罪グループ「REvil」の拠点に一連の家宅捜索を行ったと発表した。
モスクワ、サンクトペテルブルク、リペツク周辺で14人のREvilメンバーに関連する25の住所を捜査し、現金と暗号資産(仮想通貨)で4億2,600万ルーブル(約6.4億円)、60万米ドル(約6,900万円)、50万ユーロ(約6,500万円)を押収。また、多数の仮想通貨ウォレットと高級車20台も差し押さえたという。拘束された人数は明かされていないが、地元メディアには、グループメンバーが逮捕される場面も報じられた。
ロシア系と見られる犯罪グループREvilは、ランサムウェアを使用して世界中の企業のコンピューターに不正侵入してきた。2021年7月には米ITソフトウェア企業カセヤを攻撃し、約77億円相当のビットコイン(BTC)を要求した。
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相次ぐ攻撃を受けて、米当局は捜査を強化。2021年10月には、政府側の専門家がREvilのコンピュータネットワークにハッキングし、そのサーバーのうち、幾つかをコントロールすることに成功。メンバーの一人が身代金として得ていた約600万ドル(約6.9億円)を押収した経緯がある。
ランサムウェアとは
ハッキングを仕掛けたうえで、元の状態に戻すことを引き換えに金銭を要求するマルウェアのこと。「身代金要求型マルウェア」とも呼ばれる。感染すると、他人の重要文書や写真ファイルを勝手に暗号化したり、PCをロックして使用を制限した上で、金銭を要求してくる。
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