元ソース<アンバーが2億ドル調達──ディーカレット買収後も投資を加速
2022-02-22 18:40:43
シンガポールなど世界10カ国以上で、機関投資家向けの暗号資産事業を展開するアンバー・グループ(Amber Group)が2億ドルを調達、評価額は30億ドルに達した。資金調達はシンガポールの政府系ファンド、Temasek(テマセク)が主導した。
2月1日には、日本法人のWhaleFin Holdings Japanが、ディーカレットホールディングス傘下で暗号資産事業を手掛けるディーカレットを買収している。
アンバー・グループは、調達した資金は機関投資家需要が増加しているヨーロッパと南北アメリカでの人材採用に使用すると述べた。また一部は、個人投資家が保有する暗号資産から利回りを得ることができるアプリ「WhaleFin」の拡大にも使用するという。
同社は2021年6月にシリーズBラウンドで1億ドルを調達、評価額は10億ドルに達していた。暗号資産市場が弱気相場となるなかで、同社の評価額は1年足らずで3倍に拡大した。
プレスリリースによると、同社は1000社以上の機関投資家を顧客に持ち、運用資産残高は50億ドル以上にのぼる。アンバー・グループはもともと香港を拠点としていたが、最近、経営陣はシンガポールに移った。香港にはそのままオフィスを置いている。
資金調達を主導したテマセクは、シンガポールの政府系ファンドのひとつで、暗号資産市場に積極的に投資している。シンガポールの大手ファンド、GICも暗号資産市場に参入しているが、テマセクと比べると、動きは保守的だ。
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