今朝方安値を更新したビットコインそろそろ底入れと見る理由【仮想通貨相場】
2021-04-26 08:23:00
著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
今朝方、安値更新
週末のBTC相場は、上値の重い展開。47,000ドル（約510万円）台で下げ止まるも5万ドル（約540万円）を超えた水準で上値を押さえられると、今朝方、一時金曜日の安値を割り込んだ。BTCは、金曜日に米キャピタルゲイン増税への懸念から米株が下落、更に暗号資産に80％の課税との噂も出回り一段安となると、5万ドル近辺で先物市場のポジション清算が膨らみ47,000ドル台まで値を下げた。ポジション調整が一巡しこの水準で下げ渋ると、カナダで4例目のETH ETFがローンチ、米SECが3例目のBTC ETFの審査を開始、更に米株が反発、S＆P500がザラ場で一時史上最高値を更新する中、BTCも5万ドルを回復した。しかし、トルコの交換所での大口持ち逃げ事件の混迷が伝わる中、この水準で伸び悩むと、韓国当局が全ての交換所が閉鎖される可能性があるとし、一方、トルコ当局は暗号資産を全面禁止にはせずなど規制を巡るヘッドラインが交錯する中、しばらく方向感のない取引が続いていたが、今朝方、週末の下値を割り込むと、再び下値をトライしている。
