フィリピン中銀総裁、CBDCに対する新たな取り組みを発表

仮想通貨



2022-03-07 21:03:16

CBDCに対する考えを公開

フィリピンの中央銀行(BSP)総裁のBenjamin Diokno氏は、2月28日に開催された知識交換プログラムKX3にて、CBDC(中央銀行デジタル通貨)に対する新たな取り組み「Project CBDCPh」を発表した。

CBDC(中央銀行デジタル通貨)とは

CBDCとは「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCはデジタル上の法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

BSPは、2020年にCBDCの専門委員会を立ち上げ、2021年よりCBDCの性質や金融システム全体の影響について調査を開始。国内決済システムの安全性、回復力、効率性を高めることを目的とする、企業や自治体、機関投資家向けのCBDCの活用事例などを特定してきたという。

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今回発表された「Project CBDCPh」は、これらの次のステップに当たるもので、「CBDCの設計、アーキテクチャ、技術、政策に関する組織と実践的な知識を構築するための試験的なプロジェクト」として位置づけられている。現時点で、具体的なプロジェクト内容は公開されていない。

同氏は、CBDCのメリットとして「決済システムの効率化」や「経済における潜在的な影響の大きさ」、「現金で行っている支援プログラムの効率的な実施」、「国境を越えた送金」などを挙げ、金融包摂の分野で大きく活躍する可能性があることに言及した。

金融包摂とは

金融包摂とは、経済状態や居住地などに関わらず、誰もが必要な金融サービスを利用できるようにすること。

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