2022-03-24 18:37:46
MKRトークノミクスモデルの革新
分散型ファイナンス(DeFi)プロトコルのMakerDAOでは昨今、ガバナンストークン「メイカー(MKR)」のトークン設計に関する議論が活発化している。23日には、著名VCであるAndreessen Horowitz(a16z)のPorter Smith氏が新たな提案を投稿した。
MakerDAOはステーブルコインDai(DAI)を開発するプロジェクトとして始まり、現在ではイーサリアム(ETH)を始めとした様々な暗号資産(仮想通貨)を担保にDAIを借りることができる。DAIの時価総額は現在、94億ドル(約1兆1,500億円)ほど、ステーブルコインとしては時価総額で5番目の規模に成長している。しかし、ガバナンストークンである仮想通貨MKRは時価総額18億ドル(約2,000億円)で市場ランク66位に留まっている。
MakerDAOでは現在、ステーブルコインDai(DAI)の貸出プロセスで得た手数料を使ってシステムの負債を補充し、余剰分をSurplus Auction(余剰オークション)にかけてMKRトークンを買い戻し、バーン(焼却)するのに使用している。これまで22,000以上のMKRトークンがバーンされてきたが、期待された効果に結びついていないとSmith氏は提案で指摘した。
過去の統計分析と現在の市場状況を考えると、バイバック・バーンモデルは、MKRトークン保有者とDAOにとって、コミュニティが望む長期的な影響を達成するために最適とは言えないかもしれない。
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