2022-03-25 16:29:58
周辺機能を付加
日本銀行(日銀)は25日、現在実施されている中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験を、4月からフェーズ2に移行することを発表した。
CBDCは、既存の中央銀行預金のシステムとは異なり、法定通貨建の電子通貨を(中央銀行の債務として)を発行し、活用するシステムの総称だ。
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同銀行は、20年10月に中央銀行デジタル通貨に関する日本銀行の取り組み方針」を発表。昨年4月から、実証試験のフェーズ1を行っていた。
同フェーズでは、システム的な実験環境を構築し、CBDCの基本機能(発行、流通、還収)に関する検証が行われた。日銀は21年10月に公開されたレポートでは、総論として「デジタル社会にふさわしい決済システムのあり方について、幅広い関係者とともに考えていく必要」があると論じている。
CBDCとは
「Central Bank Digital Currency」の略。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは中央銀行が発行する法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。
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公式発表によると、実証試験のフェーズ2では、「様々な『周辺機能』を付加して、その実現可能性や課題を検証する」という。具体的には「仲介機関間・外部システムとの連携」や「決済の利便性向上」などが研究される予定だ。
また、ウォレットアプリを接続し、技術的な課題やユーザビリティを検証することも検討されている。なお、フェーズ1は3月中に終了する予定となっている。
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