2022-03-28 09:51:26
「デジタル通貨を取り入れることが必要」
ロシアのミハイル・ミシュスチン首相は25日、同国の金融システムに、デジタル通貨の流通メカニズムを取り入れることが必要だと発言した。地元メディアなどが報道した。
ミシュスチン首相は、このような課題はロシアの中央銀行とも協力しながら解決していくしかないとコメント。特に、中央銀行が暗号資産(仮想通貨)のもたらすリスクを評価することに触れている。
また、ロシア国内での仮想通貨マイニングについて規制を構築していくことにも言及し、次のように発言した。
他にも、検討してもよい取り組みがある。特に、マイニングの規制、仮想通貨の流通、デジタル金融資産全般、オンライン商取引の発展などの課題だ。
これまでの経緯
ロシアでは、政府と中央銀行の間で、仮想通貨に対する意見が食い違ってきた。
中央銀行は、仮想通貨が金融システムにもたらすリスクを挙げて、ロシア国内での仮想通貨の使用やマイニングを禁止することを提案。一方で、政府は仮想通貨を禁止するよりも、適切に規制していくことを唱えている。
今回首相が、中央銀行との協力の必要性を挙げたのも、こうした背景を念頭に置いたものと思われる。
ロシア政府は、仮想通貨マイニングについても、税金を課すなどのルールを制定した上でマイニングを許可する考えを示している。1月には、プーチン大統領もこうした方向性を支持していると伝えられた。
プーチン大統領は、ロシアには余剰電力や優秀な人材が存在しており、仮想通貨マイニングの上で優位性を持つと発言している。
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