2022-04-09 15:38:11
新しいトークン規格「ERC-4626」
分散型イールドアグリゲーター大手Yearn Finance(ヤーン)は6日、イーサリアムブロックチェーンの新しいトークン規格「ERC-4626」のサポートを開始したことを発表した。複数のプロジェクトが追従すると伝えられており、DeFi(分散型金融)分野のセキュリティ向上が期待される。
ERC-4626は、DeFi(分散型金融)におけるレンディングや流動性プールといった個別のアプリケーションに、暗号資産(仮想通貨)を預けた際に受け取る「有利子トークン(interest bearing tokens)」の標準規格だ。
有利子トークンはこれまで標準化されていなかったため、レンディング大手AaveのaTokenやCompoundのcToken、分散型取引所SushiSwapのxTokenのように、それぞれの仕様が存在している。これらのコードは微妙に異なり、プロトコル間で相互利用する際のセキュリティ監査に多くのリソースが割かれてきた。
「Money Lego(マネー・レゴ)」と称されるDeFi市場では、分散型取引所やレンディングなどの異なるアプリケーションが自由に相互作用して便利な機能を実現している。その一方、複雑なコードが含まれるとハッキングによる不正流出のリスクに晒される側面もある。例えば21年にRari Capitalは預け入れた「ibETH」トークンのコード上の特定機能が狙われ、約13億円(1,100万ドル)相当の仮想通貨が奪われた。
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DeFi大手Yearnが採用
ERC-4626を共同作成したFei ProtocolのJoey Santoro氏は、有利子トークンを標準化することで開発者が脆弱性を見落とすリスクを低減できると説明。同氏はまた、業界大手*のYearn…
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