2022-04-15 17:22:33
「流動性が足りない」
ブロックチェーン分析企業チェイナリシス社は13日、ロシアのオリガルヒ(政府に近い新興財閥の富裕層)による暗号資産(仮想通貨)を利用した制裁回避の実用性を分析した。
その結果、「ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)で多額の売買を行うには、流動性が不十分」との結論に達した。
チェイナリシス社は仮想通貨のオンチェーンデータを分析するデータ企業。米財務省やFBI(連邦捜査局)など世界各国の政府機関の仮想通貨を利用した犯罪捜査にも協力している実績を持つ。
同社は仮想通貨市場全体の流動性の観点から、ロシアのオリガルヒなどが仮想通貨を利用して経済制裁を回避するのは現実的ではないと結論。仮に資産を仮想通貨にした場合は、相場への影響が大きく、各国の規制当局の監視を潜り抜けて利用することは難しいと分析した。
ロシア政府や同国のオリガルヒと称される富裕層は、2月下旬のウクライナ侵攻開始後、西欧諸国から経済制裁の対象に含まれており、仮想通貨を利用した制裁回避が以前から懸念されてきた。
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