イーサリアム財団が財務状況を開示、資産の18.8％は非仮想通貨で保有

2022-04-19 16:38:48

イーサリアム財団の16億ドルの資産は、多くがイーサリアム（ETH）ベースとなっているが、一方で18.8％が非暗号資産となっている。
非営利団体のイーサリアム財団は、現在イーサリアム供給の約0.3％を保有しており、このイーサリアムが約13億ドル分となる。一方で非暗号資産は3億200万ドルとなっている。
2022年4月のレポートでは、イーサリアム財団がどのような資産を保有し、イーサリアムベースのプロジェクトへの助成金をどのように配分しているかを概説している。同財団は2021年には4800万ドルの支出に留まっており、財政基盤は非常に強力なものとなっている。
The Ethereum Foundation’s treasury as of April 2022.レポートは、イーサリアムの価格上昇を受け、資産全体での非暗号資産の割合を増やしているとも言及。それにより、仮想通貨市場の低迷に対して「より安全なマージン」を提供するとしている。
イーサリアム財団は、実際にどのような非暗号資産を持っているのか、その具体的な中身についてはレポートの中では明らかにしていない。イーサリアム研究者のジャスティン・ドレイク氏は、この非暗号資産は法定通貨による準備金ではないかとみている。
イーサリアム財団は、2021年の支出のうちで最大のものはレイヤー1の研究開発への2180万ドルになる。またコミュニティ開発に970万ドル、レイヤー2の研究開発は190万ドルなどとなっている。