ドイツ証券取引所と独コメルツ銀行、不動産と美術品トークン化で共同投資

仮想通貨



2021-04-30 12:20:46

証券取引所と銀行のジョイントベンチャー

ドイツ金融界を代表するドイツ証券取引所(Deutsche Börse)とコメルツ銀行が、実物資産のトークン化と取引プラットフォーム開発を計画していることがわかった。

ドイツ証券取引所は、新たなデジタル資産市場の開拓を促進するベンチャー企業「360X」の立ち上げを発表。コメルツ銀行とともに共同出資する360X社は、ドイツのフランクフルトを拠点とし、既存の実物資産を対象にブロックチェーンを基盤とした新しい市場とエコシステムの開発を行う。まずは、美術品や不動産のトークン化に注力し、今年後半には製品化し販売する予定だという。

ドイツ証券取引所CEOのTheodor Weimer氏は、今後、多くの資産のトークン化・デジタル化が進むと考えており、取引所として新たな資産クラスに挑戦することが欠かせないと語る。

360Xの創業者兼CEOのCarlo Kölzer氏は、新しい取引プラットフォームは、これまで流動性の低かった資産クラスへの投資を容易にすると主張。同社のモットーは「資産クラスと資本市場のギャップを埋め、様々なモノへの投資を可能にする」ことだと述べた。

なお、Kölzer氏は、2000年に設立された電子外国為替プラットフォーム「360T」の共同創設者。同社は2015年、ドイツ証券取引所に約8億ドル(870億円相当)で買収された。Kölzer氏はドイツ証券取引所グループのFX部門グローバル統括者でもある。

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