2022-04-27 10:55:39
インフレ率が毎月過去最高を更新し、米連邦準備理事会(FRB)が一段とタカ派姿勢を強めるなかで、アメリカ経済はリセッション(景気後退、不況)のリスクが高まっている。
2020年2月〜4月の新型コロナウイルス感染拡大初期のリセッション(アメリカで最も最近のリセッション)はしかし、暗号資産(仮想通貨)にプラスの影響をもたらした。ビットコイン(BTC)は2万8000ドルを超える当時の史上最高値を記録。より重要な点は、投資家とウォール街がビットコインを真剣に受け止め始めたことだ。
だが、アメリカ経済が早ければ来年にも不況に陥るのであれば、暗号資産市場は今回はまったく異なる結果を迎えるかもしれない。
2020年2月〜4月とは異なる結果
ビットコインは最近、株式市場と強い相関関係があり、一部のアナリストはビットコインのパフォーマンスは、より広範な市場の動きに左右される可能性が高いと考えている。
「ビットコインは相関性の点では、ナスダックと密接な関係があり、FRBが利上げを続け、市場が利上げを信じるのであれば(不況でも、そうでなくても)、ナスダックは短期的に下落するだろう」と、Path Trading PartnersのチーフストラテジストでStock Think Tankの共同ポートフォリオマネージャー、ボブ・イアチーノ(Bob Iaccino)氏は述べた。「相関関係が続けば、暗号資産も下落する」。
ビットコインとナスダック100の90日相関関係は2020年以降、上昇を続けている。
不況になれば、ビットコイン価格はナスダック次第か