メタバース・ファッション・ウィーク:参加して分かったメタバースのぎこちなさ【コラム】

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2022-05-02 07:00:00
メタバース・ファッション・ウィーク:参加して分かったメタバースのぎこちなさ【コラム】

メタバースはゆくゆくはあらゆる業界にやってくるが、ファッションはとりわけ、メタバースを迎え入れる準備のできた業界である。

ファッションとメタバースの親和性

なぜなら、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)市場の論理がすでに、ファッション市場の論理と特徴を共にしているからだ。それが最も如実にあらわれているのが、ストリートファッション。NFTのドロップ(リリース)が登場する前から、スニーカーのドロップが存在していた。

この場合のドロップは、日常的なアイテムというよりは、コレクターズアイテム的な位置付けの限定発売だ。レアなレコードやアート作品のオリジナル版などと比べても、究極の一足やスニーカーのジョーダン、レッド・オクトーバーなどは、転売が盛んだ。流通市場が要なのだ。

そうなると、いくつもの有名ファッションブランドが「メタバース・ファッション・ウィーク(Metaverse Fashion Week)」に参加したのも驚きではない。衣料品企業と暗号資産ファン向けのこのオンラインイベントは、デジタルコレクション商品を普及させるために開催された。

4日間におよんだメタバース・ファッション・ウィークでは、バーチャルファッションショーにカクテルパーティー、ギャラリーのオープニングセレモニーやDJによる音楽など、さまざまな催しが行われた。

ペリー・エリス、ドルチェ&ガッバーナ、フィリップ プレイン、トミー…

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