NVIDIAが550万ドルの支払いで合意、仮想通貨マイニングをめぐる「不十分な開示」に関するSEC訴訟の一環
2022-05-08 04:00:00
米国証券取引委員会（SEC）が、多くの仮想通貨マイナーをユーザーに持つグラフィックカード企業NVIDIAに対して行った「不十分な開示」に関する起訴について、同社と和解したことを発表した。
金曜のSECの発表によれば、Nvidiaは、仮想通貨のマイニングが、18会計年度中のグラフィックス処理ユニット（GPU）販売に基づく「重要な収益成長に大きな影響を与える要素」であることを、開示しなかったという。同社は550万ドルの罰金の支払いで合意しており、33年証券法違反および34年証券取引法が求める開示義務違反に基づき、停止命令を受けることになる。
SECによると、Nvidiaは、18年度中のゲーム事業関連収益の成長は報告していたが、この成長に仮想通貨マイニングが寄与するという情報も持っていた。同社には、「不安定な事業に関連する」因果関係を報告する義務があるが、そうしなかったことで、仮想通貨マイニングの需要が開示されず、投資家の判断を誤らせることになった。
「NVIDIAは開示しなかったことで、同社の主要市場における事業を評価するための重要な情報を投資家から奪った」と、SECの執行部門で暗号資産・サイバー課の責任者を務めるクリスティナ・リットマン氏は述べた。「新興技術に関わる機会を追求する者を含む全ての発行者は、開示が適時、完全、かつ正確であることを保証する必要がある」と付け加えている。
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