USTがテザーに飛び火するも、ビットコインが戻した理由【仮想通貨相場】
2022-05-13 10:30:00
著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
ポイント
・25,000ドル台まで下落
・UST不安がテザーにも飛び火
・しかしテザーは切り返し、BTCも30,000ドルに
・BTCには暗号資産市場からの逃避フローも
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は続落。
未明に30,000ドル(約390万円)を下抜け、朝方には昨年1月の安値28,000ドル(約365万円)を一時割り込んだ。一旦、反発するも30,000ドルで上値を抑えられると、25,000ドル(約320万円)台まで急落。そこから30,000ドル近くに急反発、足元では28,000ドル台での取引が続いている。
水曜日の米CPIがやや強めの数字となりインフレの長期化とFRBの金融引き締め継続による景気悪化の懸念が浮上、米株売り・米国債買いの質への逃避の動きが強まる中、BTCは30,000ドル~33,000ドルのレンジを下抜け、昨年1月の安値28,000ドルを割り込んだ。
ステーブルコインUST(Terra…
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