2022-06-02 08:05:00
ニューヨーク連邦準備銀行のジョン・ウィリアムズ総裁兼CEOは2日、世界各国の中央銀行幹部、学者、金融業界のリーダーに対し、「お金と決済の根本的な変化に備えよ」と呼びかけた。ウィリアムズ氏は、ニューヨーク連銀とコロンビア大学が共催した金融政策の実施に関する招待制ワークショップで開会の辞を述べた。
一方で、ウィリアムズ総裁は、「すべての仮想通貨に裏付け資産があるわけではない」と指摘し、デジタル資産を否定した。中央銀行デジタル通貨(CBDC)と安全で流動性の高い資産に裏打ちされたステーブルコインには、イノベーションの可能性があると続けた。
ウィリアムズ総裁は、デジタル通貨の将来起こりうる影響について詳しくは述べなかった。むしろ、2014年に導入されたオーバーナイト・リバース・レポ(ON RRP)協定の影響を指摘し、潜在的な変化を指摘した。2兆ドルのON RRP契約が維持されていることで、FRBのバランスシートの構造を劇的に変化させたという。
ON RRPとは、連邦準備銀行が連邦資金金利を目標範囲内に保つ目的で、適格金融機関に証券を売却し、翌日に買い戻すという契約。金利の不安定化はCBDCの導入がもたらす潜在的な影響の1つだ。
技術的な変化にかかわらず、中央銀行の役割は変わらない、とウィリアムズ総裁は強調した。
「中央銀行員として、周囲の世界と歩調を合わせながら、その責任を果たすことに集中し続けることが重要だ」
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NY連銀総裁、デジタル決済の変革に備えるよう呼びかけ