米エネルギー企業が中東に仮想通貨マイニング施設を開設へ ガスフレアを活用
2022-06-05 04:00:00
仮想通貨のマイニングにおける化石燃料の使用は、その倫理的側面をめぐる議論が加熱しており、依然として同業界の重要なテーマの1つとなっている。そんな中、米デンバーに拠点を置くマイニング企業と、豊富な天然ガス埋蔵量を持つ中東のある国の政府が思いもよらない提携を結び、仮想通貨が化石燃料の無駄使い削減において果たす前向きな役割の新境地を切り開こうとしている。
ブルームバーグの報道によれば、使われない燃料エネルギーを仮想通貨マイニングのコンピューティングパワーのために再利用している事業者、クルーソー・エナジーは、国内ガス生産量の21%を輸出しているオマーンで事業を開始する。同国は30年までに、ガスフレア(天然ガス採掘過程で発生する過剰な可燃性ガスの焼却処分)ゼロの達成を目指している。
この米国企業はオマーンの首都マスカットにオフィスを開設し、ガス廃棄物の捕捉装置をガス田に設置する予定だ。同社はすでに、オマーン最大のエネルギー生産会社であるOQ…
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