仮想通貨関連サービス導入が奏功、米大手決済企業ペイパルの1Q業績好調

仮想通貨



2021-05-06 16:35:11


ペイパルが1Qの収益発表

米決済大手ペイパルが、2021年第1四半期の決算を発表した。暗号資産(仮想通貨)サービスの導入も良好な結果をもたらしている。

同社の報告によると、3月31日締めの四半期収益は、前年同期比29%増の60億3,000万ドル(約6,600億円)した。1,450万人が新規アカウントを開設し、総アクティブユーザー数は3億9,200万に上った。

ペイパルプラットフォーム上の決済総額(TPV)は、前年同期の1,910億ドルから2,850億ドル(約31兆円)まで成長した。1株当たり調整後利益も、アナリストらの事前予想1.01ドルを上回る1.22ドル(約133円)を記録している。

米メディアCNBCによると、ペイパルのDan Schulman CEOは「仮想通貨関連サービスの戦略的導入は、素晴らしい結果につながった」と手応えを示した。

仮想通貨ユーザーの半数が、毎日ペイパルのアプリを開いており、使用頻度などユーザーのエンゲージメント(ユーザーとの繋がり)が高まっていることが示されるとCEOは説明している。

「次世代デジタルウォレット」も計画

PayPalは、第3四半期を目処に「次世代のデジタルウォレット」を展開する計画もあると明かした。 Schulman CEOによると、このウォレットは「様々なサービスをオールインワンで提供する、それぞれのユーザー向けにカスタマイズされたアプリ」で、ショッピングや金融サービス、決済サービスを提供するものになる見込みだ。

1Qの業績発表レポートは、仮想通貨関連の戦略的イニシアチブについて、米国ユーザーが仮想通貨売買に加えて、世界の数百万以上のオンライン店舗で、決済にも仮想通貨を使用できるようになったこと、傘下の送金アプリVenmoの顧客向けに、新たに仮想通貨の売買・保管サービスを開始したことを挙げている。

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