2022-08-12 12:47:24
仮想通貨市況
10日の米株式相場ではダウが前日比2.1%高に。
米労働省が同日に発表した米消費者物価指数(CPI)が、市場予想の8.7%を下回る前年同月比8.5%の上昇に留まったことが背景にある。約40年ぶりの記録的水準となった前月の9.1%からは大幅鈍化した。
これにより過去数ヶ月間で上昇の一途を辿っていたインフレのピークアウトが示唆され、今年4月以降は極度の悲観相場に陥っていた反動もあり、投資家のリスク選好が強まった。直近ではウクライナ情勢などに起因する資源高が一服。原油及びガソリン価格の低下がインフレ高進の抑制につながったものと見られる。
ただし、現時点で楽観するのは早計だ。専門家の間では「米金融当局にとってインフレ抑制(金融引き締め)目標達成までの道のりは、未だ程遠い」との見方が大勢を占める。依然として過去最高水準にある統計データは、今後の”推移”を十分注視する必要があり、FRB(米連邦準備制度)の金融政策判断に直ちに影響するものでない点に留意したい。
金利先物市場では、来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3回連続で0.75bpの利上げに踏み切るとの見方が、12日昼時点で36%織り込まれている。
暗号資産(仮想通貨)市場では、10日のCPI発表を受け、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など主要銘柄が上昇した。BTCは先月末の直近高値を更新し、一時24,929ドルに達した。
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