スリーアローズ清算企業、シンガポールでの清算権限を取得

仮想通貨



2022-08-25 12:33:28

3ACのシンガポール資産を調査可能に

暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドスリー アローズ キャピタル(3AC)の清算人である米コンサルティング企業Teneoは22日、シンガポールでの清算権限を取得した。

Three Arrows Capitalはテラ(LUNA/UST)エコシステムの崩壊などを受けて債務不履行に陥り、7月に米国で破産を申請。Teneoはその清算人企業である。

Three Arrows Capitalはシンガポールを拠点としていたが、2021年に英領バージン諸島へ移転。米ニューヨークに拠点を置くTeneoは、英領バージン諸島高裁の命令により6月、Three Arrows Capitalの清算処理を行うよう任命された。

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今回の承認により、Teneoは3ACが現地で保管していた財務記録へのアクセスを要求する権限を得られることになる。

シンガポールの最高裁判所は、同国における「3ACまたは関連会社の施設に存在する電子資産または他の資産」「3ACに帰属するあらゆる形式の文書」を要求し引き渡しを受ける権利をTeneoに与えた格好だ。

ブルームバーグが関係筋の情報として伝えたところによると、Teneoはシンガポールで保管されている資産(銀行口座、不動産、仮想通貨、NFT、企業の株式など)のうち、Three Arrows Capitalの事業自体と結びつけられるものを確定することに注力する予定だとしている。

Teneoはこれまでに、Three Arrows Capitalの資産について少なくとも約55億円(4,000万ドル)を掌握していると伝えられるところだ。しかしこれは3ACが抱える債務の一部に過ぎない。裁判資料によると、3ACは、27の仮想通貨企業に総額約4,800億円(35億ドル)の借金を負っている。

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