謎に包まれていた「仮想通貨USDTの裏付け資産」 内訳をテザー社が初公開

仮想通貨



2021-05-14 11:12:13

USDTの準備資産の内容が明らかに

米ドルのステーブルコイン、USDTを発行するテザー社が、その裏付けとなる準備資産の内訳を初めて公開した。

2021年3月31日付の準備資産の詳細は以下の通り:

75.85%:現金及び現金等貨物、その他の短期預金、コマーシャルペーパー
12.55%:担保貸付金
9.96%:社債、ファンド、貴金属
1.64%:その他(デジタルトークンを含む)

さらに、76%近くを占める「現金及び現金等貨物」の内訳は以下のような構成となっている。

65.39%:コマーシャルペーパー
24.12%:信託預金
3.87%:現金
3.6%:リバースレポ・ノート
2.94%:短期国債

保有資産の詳細

この内訳を見ると、準備資金で実際の現金保有が占める割合が非常に低い。しかし、テザー社のStuart Hoegner氏は、「実際の現金ではない資産項目を、流動性の欠如として混同するべきではなく、現金だけに注目することは誤解を招く」と述べた。

準備資産の約半分(49.59%)を占めるコマーシャルペーパーついて、同氏は「標準的な商習慣に従い」契約先企業の詳細を明かすことは避けた。社債、ファンド、貴金属についての詳細については、明らかにしなかったが、12.55%を占める担保貸付金に関しては、テザー社が発行していると述べた。

一方、Hoegner氏は、その他の準備資産として暗号資産(仮想通貨)



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