米石油パイプライン攻撃の犯罪集団、ビットコインで100億円相当の身代金受け取る

仮想通貨



2021-05-19 14:36:29

身代金支払いにビットコイン

今月、ランサムウェア(注1)によるハッキングを受けた米国最大規模の石油パイプラインを運営するコロニアル・パイプライン社が、約500万ドル(約5.4億円)の身代金の一部を暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)で支払っていたことがわかった。その額は75BTCで、ブロックチェーン犯罪分析を行うElliptic社が、身代金受け取りに使用されたウォレットを特定した。なお、支払いは5月7日に行われたと報じられている。

米国東海岸に燃料の45%を供給している主要パイプラインに、サイバー攻撃を行い、重要な社会インフラを稼働停止に陥れたのは、ハッカー集団「ダークサイド」(DarkSide)の犯行であったと、米連邦捜査局(FBI)は声明を出している。

英ロンドンに拠点を置くElliptic社は、ダークサイドが過去9ヶ月間に使用した全てのウォレットを調査した結果、これまでビットコインで支払われた身代金の総額は9000万ドル(約98億円)以上にのぼることが明らかになったと発表した。

(注1)ランサムウェア:コンピュータシステムやデータへのアクセスを阻止するよう設計された、コンピューターウィルスの一種で、ランサム=身代金とソフトウェアを組み合わせた造語。

サービスとしてのランサムウェア

ダークサイドは、「サービスとしてのランサムウェア」(RaaS=ransomware as a…



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