4万ドル手前でビットコインの上値を抑えた材料【仮想通貨相場】
2021-05-26 09:02:00
著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
マイニング評議会と中国からの撤退報道
昨日のBTC相場はもみ合い推移。31,000ドル台（約340万円）から4万ドル（約435万円）一歩手前まで反発を見せたが結局抜けず、その後は概ね37,000～39,000ドル（約400～425万円）のレンジでの取引が続いた。コンセンサスの開幕やEマスク氏がマイナーと会ったとのツイートもありBTCは4万ドルにあと数十ドルという水準まで迫った。しかしMicrostrategyのセイラーCEOがマスク氏と共に北米のマイナー8社と結成したとするマイニング評議会に対し、コミュニティから中央集権的や密室的だといった批判が出始め、評議会に参加するArgo BlockchainのCEOが我々はOPECを作ろうとしている訳ではないと表明する中、BTCは上値が重くなった。XRPの上昇や日本株の高寄りもあり2度目の4万ドルトライをするも失敗すると、Bybitが中国の携帯電話番号を登録しているアカウントを6月15日で閉鎖するとの報に一時37,000ドルを割り込んだ。しかし、コンセンサス2日目に対する期待もあり、38,000ドル近辺に値を戻している。
