グレイスケール、仮想通貨ETF申請に向けたロードマップを公開

仮想通貨



2021-04-06 08:38:34
グレイスケール、仮想通貨ETF申請に向けたロードマップを公開

仮想通貨投資信託で最大手のグレイスケールは、ビットコインETF(上場投資信託)のリリースに向けて再び動き出した。

5日に発表されたロードマップによると、同社の投資信託であるビットコイン投資信託(GBTC)とイーサリアム投資信託(ETHE)がETFに転換する意向を示した。ただ同社は米証券取引委員会(SEC)に申請を行うといった具体的な動きを見せていないことから、今回提示されたスケジュール通りになるかは不透明だ。

グレイスケールは伝統的市場に仮想通貨のエクスポージャーを提供する大手企業だ。投資信託はビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュなどがあり、原資産の価値を反映する株式を発行している。

同社が発表したロードマップによると、各信託のETFへの転換は4つの開発段階で進むようだ。1つ目は「私募」の段階で、信託は会社との店頭取引でのみ売買が行われる。現在ここにはベーシック・アテンション・トークンやチェインリンクなど8銘柄が含まれる。

続く2つ目は、流通市場に上場された株式を対象としたもので、信託ファンドがティッカーシンボルを受け取り、一般の人々が取引できるようになることを意味する。現在は、ビットコインキャッシュ、ライトコイン(LTC)、イーサリアムクラシック(ETC)の4つの投資信託がこのカテゴリーに入る。

3つ目が「SECレポート」のステータスを獲得し、バランスシートと運営状況をSECに定期的に開示する。現在、SECに報告しているのは、ビットコイン信託とイーサリアム信託のみ。

そして最後が完全に規制された流動性を持つファンドであるETFへの転換だ。ETFは、米国の株式指数や資産のバスケットへのエクスポージャーとして一般的に使用されている。ETFは信託に比べて管理費が低く、幅広い運用が可能で、純資産価値に非常に近い形で追随するように設計されている。GBTCは、保有するビットコインの価値に対して、常に非常に大きなプレミアムをつけて取引されており、GBTCなどの投資信託は資産価値と乖離することも多い。

グレイスケールのETF申請ロードマップ

(出典:グレイスケール「ETF申請ロードマップ」)

GBTCのプレミアムは、最近ではペナルティを受け、現在は基準価額よりも10%低い水準で取引されている。このプレミアムを失ったことと、カナダのPurpose Bitcoin ETFとの厳しい競争が、グレイスケールの行動に拍車をかけた可能性がある。

グレイスケールが初めてSECにETFを申請しようと動いていたのは


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