「ビットコイン身代金の大半回収に成功」米パイプラインのサイバー攻撃事件──米司法省

仮想通貨



2021-06-08 06:50:06

63.7 BTCを回収

米国最大の石油パイプライン「コロニアル・パイプライン」がランサムウエア攻撃により一時的な閉鎖を強いられた事件で、米司法省は7日、身代金として支払った75BTCのビットコイン(当時約5.5億円)の大半を回収したと発表した。

ランサムウエア攻撃が発生したのは5月上旬。コロニアルパイプラインは主にNY州など、東海岸の燃料消費で利用されるもののため、石油運輸の閉鎖を受け一時的に燃料不足の状態に陥っていた。

司法省の対応について、リサ・モナコ司法副長官は「我々は今日、デジタル通貨の形での犯罪収益を含め、ランサムウエアやデジタル恐喝攻撃の動力源となっているエコシステム全体を摘発することで、『ダークサイド』に反撃した」とコメント。ロシアを拠点とするハッカー集団「ダークサイド(Darkside)」に支払ったビットコインの回収に成功に言及した。

今回のオペレーションは、司法省が4月に立ち上げた、ランサムウエアやデジタル恐喝攻撃に対処するFBI関連のタスクフォースが担当した。回収したのは、75BTCのうちの63.7BTCで、支払われた身代金の大部分を占める。

資金回収にあたってFBIは具体的なプロセスに関する説明を控えたが、裁判所への書類によると、コロニアル・パイプラインがビットコインを支払ったのち、ブロックチェーン上のトランザクションを追跡。63.7BTCほどのビットコインが「Subject… .

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