米スクエア5億円規模のビットコイン基金、初の交付先が決定

仮想通貨



2021-06-10 16:31:49

ビットコインによる金融アクセス向上目指す

米決済企業スクエア(Square)が、500万ドル(約5.5億円)規模の「ビットコイン(BTC)基金(Bitcoin Endowment)」を新たに立ち上げ、最初の交付先を発表した。黒人を対象として暗号資産(仮想通貨)や富についての知識を普及することを目指す団体「Black Bitcoin Billionaire」を助成する。

スクエアは企業の財務資産として購入したビットコインを、仮想通貨レンディング事業を行うGenesisに貸し付けており、その利息によって「ビットコイン基金」に資金を供給するという。

「ビットコイン基金」は、ビットコインを通じた金融アクセスの向上に注力する基金となる。世界中の様々な資源が不足している地域で、金融教育やビットコインの普及に取り組む組織や個人に助成金を提供することが目的だ。

担当者によると、同社は今後数年間、四半期ごとに順次500万ドルの資金から、様々なプロジェクトへの助成を行う予定で、ビットコイン基金への申請をオンラインで受け付けている。「Black Bitcoin Billionaire」へ幾ら助成金が交付されたかのは現在明らかになっていない。

スクエアは、ビットコインの金融包摂を可能にする側面、例えば銀行口座を持てない人が金融サービスへアクセスできるようにするという面にも注目してきた。

同社は合計1億ドル(約109億円)をマイノリティや十分な金融・公共サービスなどを受けられていない人々の状況改善のために投資するプログラムを開始しており、今回のビットコイン基金もその一環だ。

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