マスク砲に再反応したビットコイン、上昇トレンド復帰への条件【仮想通貨相場】
2021-06-14 08:20:00
著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
マスクツイートに反応
週末のBTC相場は底堅い展開。36,000～38,000ドル（約395万～415万円）のレンジを割り込むと、一時35,000ドル（約385万円）割れまで値を下げたが、今朝方急反発、一時39,000ドル（約425万円）を付けた。BTCはエルサルバドルのBTC法定通貨正式採用と南米を中心とした歓迎の声もあり再び上昇軌道に乗ったが、IMFが法的経済的に問題があるとし、BIS高官も興味深い実験と冷ややかなコメントを示す中、38,000ドル近辺で上値を抑えられた。またインドで暗号資産を資産クラスに加える可能性を指摘するインド紙の報道が出回る一方でBinance傘下の交換所をインド当局が調査しているとの報道もあり、BTCは方向感のない取引が続いた。米国でも規制への強化、反対様々なヘッドラインが交錯した。そうした中、注目のG7サミットへの警戒感もあり35,000ドル水準に値を下げたが、共同声明骨子に暗号資産規制が明確に示されなかったことが好感され反発、更にEマスク氏がテスラ社のBTC決済再開の可能性を示唆したことに反応、38,000ドルを上抜けている。
