DeFi保険「カバープロトコル」閉鎖へ 昨年12月にハッキング被害

仮想通貨



2021-09-06 11:44:23

カバープロトコルが閉鎖へ

分散型ファイナンス(DeFi)でP2P保険マーケットを構築するカバープロトコル(Cover Protocol)は5日、プロジェクトを閉鎖すると発表した。中心となる開発者が離脱したことを理由としている。

カバープロトコルのトークンは、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが提供する「イノベーション・ゾーン」にも上場していた。「イノベーション・ゾーン」は、分散型取引所(DEX)でしか通常取引されていない新しい仮想通貨を、バイナンスのアカウントから取引できるようにするものだ。

DEX(分散型取引所)とは

中央管理者がいない取引所を指す。ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

▶️仮想通貨用語集

カバープロトコル開発者の一人、「DeFi Ted」は閉鎖について「この決断は容易なものではなかった。中心となる開発者が突然プロジェクトを去った後、残されたメンバーが今後の方向性を検討した上で最終的に決めたことだ」と述べている。

現在残されたプロジェクト資金については、創設者を除くトークン保有者に均等に分配する計画だという。ブロック番号13162680を、分配の際のスナップショットとして使用する見込みだ。また、プロジェクトからの早急な資金引き出しをユーザーに呼びかけた。

昨年12月にハッキング被害

カバープロトコルは、2020年12月28日にサイバー攻撃を受けていた。ハッカーはCOVERトークンを鋳造し、それらを



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