2022-04-26 19:15:54
イーサリアム(ETH)のマイニングに使われるGPU(Graphics Processing Unit)価格が下落している。イーサリアムはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を控えており、GPUは実質、無用のものになるためだ。
中国当局が暗号資産マイニングを禁止した2021年5月以降、Tom’s Hardwareのデータをもとに算出すると、eBayでの人気GPUの価格は37%下落した。
さらにイーサリアムのPoS移行に向けたテストが実施し、イーサリアム価格が低迷している今年は下落が加速している。主要GPU10製品の価格は、1月は7.4%、2月は9.5%、3月は12%下落した。
PoS移行を狙うマイナーも
GPUのグローバルな消費者需要の約35%を暗号資産マイニングが占めていると、投資銀行Robert W. Bairdのトリスタン・ゲラ(Tristan Gerra)氏はコメントした。
ハッシュパワーブローカーNiceHashのジョー・ダウニー(Joe Downie)氏は、GPUマイナーは「しばらくGPU価格が高止まりしていたため、現時点では新しい機器にあまり投資していない」、だが「多くのマイナーは(PoS移行でマイニングを諦める人から)中古GPUを購入するために、PoS移行を待っている可能性が高い」と語った。
GPU価格、下落──イーサリアムのPoS移行控え