2021-07-08 14:45:33
「ビットコインETFの承認は有益」
米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長は、ビットコイン(BTC)ETFを承認することが投資家にとっても規制当局にとっても有益だという主張をBloombergのコラム記事にて発表した。暗号資産(仮想通貨)ETF承認に際して、米証券取引委員会(SEC)が仮想通貨取引所に義務を課すことで、業界の透明性や投資家保護などを向上させることができると議論している。
ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。
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この意見を発表したTimothy Massad氏は、2014年から2017年までCFTC委員長を務めていた人物だ。
まず、ビットコインETFの実現可能性とスケジュールについてMassad氏は、仮想通貨ETFが承認されるのは「米国議会が仮想通貨規制を全般的に強化した後であることが望ましい」としつつ、そうしたことが短期的に行われる可能性は低いと言及。
ただ、次善の策としては、「証券取引委員会(SEC)が仮想通貨業界の透明性と整合性を高めることを条件として、ETFを承認すること」だと述べた。
現時点での課題として挙げたのは、仮想通貨取引所が十分に規制されていない点だ。Massad氏は、詐欺や市場操作など不正行為を防止するためのルールがなく、情報開示や報告の義務、利益相反行為を禁止するルールもない点から、米国内でビットコインETFを推し進めることのハードルになると指摘する。
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