2021-07-21 14:10:41
MakerDAO、完全な分散化へ
分散型ファイナンス(DeFi)プロトコルのMakerDAOは、今後数ヶ月以内で完全な分散型組織へと移行する計画を明かした。
「財団は数か月以内に正式に解散する」とMaker Foundation(Maker財団)のCEO、Rune Christensen氏はブログで正式に発表した。
最初は自分と少数の熱心な開発者によるDAOで始まり、そしてこの素晴らしいプロジェクトを加速させるべく財団になり、そして今、再びDAOへと戻る。
MakerDAOはステーブルコインDai(DAI)を開発するプロジェクトとして始まり、現在では暗号資産イーサリアム(ETH)を始めとした様々な暗号資産を担保としてDAIを借りることが可能になっている。
DAIの時価総額は現在、54億ドル(約5,900億円)ほどとなっており、ステーブルコインとしては4番目に時価総額が大きいプロジェクトだ。
ステーブルコインとは
ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産と違って、米ドルに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。
▶️仮想通貨用語集
Maker財団は、MakerDAO開発の促進やエコシステムの支援などを目的として活動してきた組織。財団はあくまで時限的な組織であることが定められていた。
完全な分散化へのプロセスは時間をかけ進められてきており、ガバナンストークンであるMKRトークンのコントラクト管理の移行(2020年5月)や、開発資金分であるMKRのDAOへの返還(2021年5月)などが行われてきた。
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