連休中に雰囲気が一転、ビットコインの上昇要因と今後の展開【仮想通貨相場】
2021-07-26 08:14:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
雰囲気が一転
連休中のBTC相場は大きく反発。火曜日に3万ドル(約330万円)割れでサポートされると木曜日には33,000ドル(約365万円)近辺まで回復、しばらく32,000ドル(約355万円)台でもみ合ったが、日本時間の土曜日の朝方に33,000ドルを上抜けると、34,000ドル(375万円)台で推移している。BTCは、バンカメの暗号資産ETP提供や日本株の反発もあり3万ドルを回復すると、BNYの暗号資産OTCへの出資やゴールドマンサックスが米ファミリーオフィスの45%が暗号資産投資に興味があるとしたことなどが報じられ、Eマスク氏がテスラに加えSpaceX社でもBTCを保有し、再生可能エネルギー比率が5割を超えればテスラ社でのBTC受け入れを再開するとした事で33,000ドル手前まで上昇。SEC委員長が有価証券を裏付けとするステーブルコインは証券法で規制されるべきとのコメントもあり上値を抑えられたが、JPモルガンが富裕層に暗号資産投資信託を提供、ゴールドマンサックスはETP決済に進出すると報じられ、Jドーシー氏がBTCをツイッター社のビジネスに取り入れるとコメントすると、米株の史上最高値更新もありBTCは34,000ドル台に値を伸ばした。